気功の神(森竹さん)

森竹さんのお店は平均三か月、忙しい時は六か月先まで予約が詰まっている。 

しかも、紹介が無ければ店に入ることすら許されない。

 僕は、たまたま患者さんの紹介で予約を取ることができた。

 場所は看板を掲げていない一軒家である。 

もちろん広告宣伝も一切していない。

 写真:森竹さんのお店付近

こんな民家で気功が行われているとは誰も思わない。 

生活感丸出しの店内、店内というより森竹さんの家である。 

室内犬が2匹いる。 

森竹さんの年齢は不詳である、40代に見えることもあれば60代かなと思うこともある。

スーパーで見かけても気功の先生だとは気がつかないだろう。

確かなのは、女性であるということだけだ。

凄いのはその治療方法である。 

手を全身にかざすだけで自分の悪いところを言ってくれる。 

それはまるで、人間レントゲンである。

「あなたここが悪いわ、昔事故したでしょ?喉も悪いわ」 とズバズバと体の悪いところを当てて行く。 「胃も悪いわね」 大当たり、僕は胃潰瘍で2回ほど倒れている。

そして、一呼吸整えた後、無遠慮にぐさぐさと体に何かを刺してくる。

 痛い。

 そっと、目を開けてみるとそこにはボールペンをもった森竹さんがいた。

 悪いところを見つけると「ボキ!」と音がする。

 そっと、目を開けてみるとそこにはせんべいの缶に大量のロウソクが捨ててあった。

 ロウソクは火を着けずにそのまま体に当て、一気に折っている。

 でも、不思議なことにボールペンの痛みが心地よくなり、ロウソクで「ボキ!」とされた部分がスッと楽になって行く。 

これは、森竹さんにしか出来ないだろうなと思った。 

特別な人はいるもんだと妙に納得した。

同じ時間に来ていた50代ぐらいの男性がいて、施術前にその人と少し話す時間があった。

 幼稚園の園長をしていて、ある日脳梗塞で倒れた。

それ以来、言葉がうまく使いこなせずにロレツが回らない。 

医者にも「諦めた方が良い」と言われたが、ここにきてだいぶ良くなったということらしい。 

しかし、そういう言葉もほとんど僕には聞きとれていなかった。

 「あきらめた」ではなく「らきらめふぁ」といった感じである。

気功での施術が終わった後、別の人が来てマッサージを30分ほど受ける。

その間、森竹さんが先ほどの男性に気功を施していた。 

同じ室内なので、聞き耳を立てる。 

ボールペンで刺し、ローソクを折る。 

「ここが悪いわ」

 ローソクが折れる音。

 「ふぁい」

 「ここも」

 ローソクが折れる音。

 「もう大丈夫よ」

 「はい、ありがとうございます」 

!!!

今までろれつが回らなかった人が目の前で治ってしまった。 

しばらく信じられなかったが、紹介してくれた患者さんの言葉を思い出し、そのことを理解した。

「いや、紹介するのは別に構わないんだけど、僕より重症の人がいて、その人たちの来るチャンスを僕が奪ってると思うと少し行きづらくて」

2009.08.22

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