2017年10月6日 授業内容
内臓の疾患は、背中に現れます。
自己免疫性肝炎(難病指定)の方が学院に来られたので、みんなで身体を触らせていただきました。
背中の右側だけが盛り上がっているのを確認できました。
ただ、一概に背中の右側が盛り上がっているから肝臓が悪いとしてはなりません。
僕自身、触らせて頂いて、明確に「肝臓の疾患」と感じとることはできませんでした。
「胃腸の不調」「腎臓の疲れ」「姿勢の偏り」とも感じ取れる場所です。
だいたい、胸椎10~胸椎12・腰椎1・2辺りです。
改めてキチンとした問診、視診、触診の大切さを感じました。
一つの指標として「正常可動域」を学びました。
「正常可動域」に達していない場所は何らかの問題を抱えています。
触ってみると、問題のある個所は固くなっているはずです。
その固まりを見つけることが大切です。
固まりを見つけ、固まりがほぐれたら、どの関節がスムーズに動くのかイメージできるようになると、より目的が明確な施術ができるようになるはずです。
手技は仰臥位(あおむけ)にて、肩甲挙筋、斜角筋などをしっかりとほぐしました。また、胸鎖乳突筋の場所を確認しました。
斜角筋や胸鎖乳突筋は呼吸に大きく関わる筋肉です。
うつむきになると、これらの筋肉が緊張し呼吸が浅くなることを試してみました。
スマホ、パソコン、家事、育児・・・など、うつむきの姿勢で長時間いることが多くなります。
そうなると、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると身体に充分な酸素が運ばれなくなり、代謝が落ちます、代謝が落ちると太りやすい体質になったり、疲れがとれない身体になると言われています。
また、浅い呼吸は交感神経が優位な状態になりやすいです。交感神経が優位な状態が続くと自律神経失調症になります。
「“スマホ首”があらゆる不調を引き起こす!」(講談社)の中でも書きましたが、胸鎖乳突筋の役割は非常に重要です。
特に呼吸に関しては、もっともっと注目されてもいい筋肉だと感じています。
10月6日の授業は、頸部に関して学びました。
10月13日は腰部に入ります。それと、体圧の実験をしてみようと思います。お楽しみに!
※学生の方はP198・P199・P208・P315~P318・P328・P329に目を通しておいてください。。
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